50代の転職・再就職

50代での転職が珍しくない時代

 

現在50代の人々が新卒で就職したころは、「一つの会社で定年までずっと働く」ことが当たり前と考えられていました。定年の日を待たずに会社を辞め、転職先を探す日が来るとは、想像もしていなかったことでしょう。

 

ところが、世の中はあっという間に変わりました。定年を迎える前に退職することが珍しくなくなったのです。原因のひとつに挙げられるのが、リストラ。会社の業績が思わしくなくなったときや、企業が合併したり、買収されたりしたときにもリストラは実施されます。

 

社員本人が早期退職を選ぶケースもあります。「脱サラ」という言葉に夢を抱いて退職した人もいるかもしれません。新たな事業の立ち上げがうまくいけばいいのですが、思うようにいかなければ、再度、どこかの会社に勤めることになります。

 

50代ともなれば、健康上の問題も出てきます。長期療養が必要ともなれば、身を引かざるをえないでしょう。また、最近よく見られるケースが老親の介護です。残業の多い会社勤めと介護はなかなか両立しません。介護がネックになって、転勤の要請を断らざるをえないことも。こうした事情から、介護を理由に退職する人が増えているのが現状です。